potato-skill:コーディングエージェントでクイックスタート
ラベル付けが必要なデータを Claude Code に説明すると、potato-skill が研究を設計し、専用のインターフェースを持つ Potato のアノテーションタスクとして構築・実行します。
Potato のプロジェクトを始める方法は二つあります。クイックスタートに従って自分でタスクを書くか、研究の内容をコーディングエージェントに説明して potato-skill に設計と構築を任せるかです。 このページでは二つ目の方法を説明します。どちらの方法でも、実行・変更・共有ができる Potato のアノテーションタスクが出来上がります。
スキルが行う設計上の判断
potato-skill はエージェントスキルです。指示書とヘルパースクリプトをまとめたパッケージで、リクエストに必要なときにコーディングエージェントが読み込みます。ラベルセットからエクスポートされたデータまで、研究の設計と構築の両方を扱います。
- アノテーターに何を尋ね、どの尺度を使うか
- 各アイテムに何人のアノテーターが必要か
- アノテーターをどう訓練し、作業をどう確認するか
- アノテーターが目にするインターフェース
- タスクを起動し、アノテーターと同じ手順で一通り操作すること
- 次の工程に必要な形式で結果をエクスポートすること
すでに実行中の研究にも対応します。進捗と一致度を報告し、アノテーターが作業を始めた後でも安全に行える変更がどれかを示します。
構築されたタスクは Potato 上で動くため、Potato がすでに備えている機能をそのまま使えます。アノテーターごとのログイン、アイテムあたり複数のアノテーター、一致度の統計、Prolific と MTurk との連携、そして後続のツールが読める形式へのエクスポートです。
必要なもの
スキルのヘルパースクリプトは Potato をインポートして potato コマンドを呼び出すため、エージェントがコマンドを実行する環境に Potato をインストールしておく必要があります。
pip install potato-annotationコーディングエージェントも必要です。このスキルは Claude Code 向けに書かれています。他のエージェントについては次のセクションで説明します。
スキルのインストール
Claude Code の場合:
/plugin marketplace add davidjurgens/potato-skill
/plugin install potato-skill@potato
Codex、Cursor などのエージェントでは、skills CLI でプロジェクトにインストールします。
npx skills add davidjurgens/potato-skill --agent codex cursor--agent codex cursor を指定すると、スキルは .agents/skills/potato-skill/ にコピーされます。Codex と Cursor は、potato-skill リポジトリのルートにある AGENTS.md ファイルも読むことができます。
研究を説明する
何にラベルを付けるのか、誰がラベルを付けるのか、ラベルを何に使うのかを伝えてください。Potato のアノテーションタイプや設定形式を知っている必要はありません。リクエストはこの程度の短さでも構いません。
ツイート 200 件に、5 段階の感情ラベルを 3 人のアノテーターがそれぞれ付けるようにしたい。同意ページと注意確認の設問を 2 つ入れて。構築して起動して。
スキルは質問の文言、尺度、アイテムの割り当て方、アノテーターの確認方法を決めます。その後エージェントがタスクを構築して起動し、アノテーターと同じ手順で一通り操作してから引き渡します。誰かを招待する前に、ブラウザで開いて自分でいくつかラベルを付けてください。
出来上がるタスク
Potato のタスク、つまりタスクの設定、データ、説明文をまとめたプロジェクトフォルダーです。クイックスタートの内容はすべてこれに当てはまります。potato start config.yaml で起動し、手で編集し、アノテーターを追加し、ラベルをエクスポートできます。
結果は Potato のタスクフォルダーなので、他の人も使えます。同僚が新しいデータで同じ研究を実行することも、来年もう一度実行することも、それを使った論文と一緒に公開することもできます。ショーケースは、このように共有されたタスクを公開論文から集めたものです。
既存のデザインとアノテーション
- 公開されたデザイン。 スキルは、公開論文から取られた 440 のアノテーションデザインのいずれかから始められ、そのラベルセット、質問の文言、説明文も引き継ぎます。ショーケースで閲覧できます。
- 他のツールのアノテーション。 Label Studio、CVAT、COCO の既存のアノテーションをインポートできるので、途中まで進んだプロジェクトを Potato で続けられます。
- 実行中の研究。 アノテーターごとの進捗と設問ごとの一致度を報告し、研究の途中でも安全な修正と、収集済みのデータを壊してしまう修正とを区別して示します。
Potato のレジストリに基づくテスト
スキルの CI は、指示の中で名前が挙がるすべてのアノテーションタイプ、設定キー、サンプル設定が Potato に実在することを確認しています。サンプルの YAML は Potato のバリデーターに通され、実例(worked example)では実際の Potato サーバーが起動されます。リファレンスのうち三つは Potato 自身のレジストリから生成されているため、エージェントが読むタイプとキーは、サーバーが実際に適用しているものと一致します。
リファレンス資料は davidjurgens.github.io/potato-skill で公開されており、インストールせずに読めます。Anthropic は、スキルをインストールする前に内容を確認することを推奨しています。
二つの方法の比較
| 自分でタスクを書く | コーディングエージェントに説明する | |
|---|---|---|
| 出発点 | YAML 設定 | 普段の言葉での説明 |
| 向いている用途 | Potato の学習、小規模なタスク | 新しい研究、訓練と確認を伴うクラウドソーシングの研究、使ったことのないアノテーションタイプ |
| 出来上がるもの | Potato のタスク | Potato のタスク |
途中でいつでも方法を切り替えられます。自分で書いたタスクをエージェントに変更させることも、エージェントが構築したタスクを自分で編集することもできます。